幻術天魔太郎げんじゅつてんまたろう
駿河太郎は、首尾よく千代田城本丸の石垣のかげに身をひそめました。時は寛永十六年(西暦一六三九年)三月、いまから三百十二年まえの、夢みるようにかすんだうつくしい春のま夜中です。 西丸のうしろから、紅葉山の一角をめぐって、ここまでつづいた長い道 …
作品に特徴的な語句
たつ かち 雉子さじ かし のり 囚人めしうど 引合ひきあわ おち とう 夫婦めおと ひき おし みさお 枯木こぼく 河岸がし 白粉しろい たち 精好せいごう つら 麻裃あさかみしも 三重みえ 下緒さげお 下野しもつけ 中臈ちゅうろう 乙女おとめ 二重ふたえ 今井いまい 仕度したく 似気にげ 住居すまい 信綱のぶつな 兄妹きょうだい 八重やえ 六郷ろくごう かね 出雲いずも 初陣ういじん 勾配こうばい 千代ちよ 千住せんじゅ 単衣ひとえ はら 双刃もろは くち 古河こが 国松くにまつ ゆうべ 多勢おおぜい 大阪おおさか 天海てんかい 天竺てんじく 天草あまくさ 天魔てんま 家光いえみつ 家康いえやす 宿直とのい 小塚こづか 山塞さんさい ともえ 床木しょうぎ いおり 後年こうねん 御感ぎょかん 徳川とくがわ 忠教ただたか 忠秋ただあき 忠長ただなが ほう 旗下はたもと 曙染あけぼのぞめ 曲者くせもの 月子つきこ 木綿もめん 板木はんぎ もり 権六ごんろく 母娘おやこ 毛氈もうせん 水野みずの なんじ 洞窟どうくつ 火焔かえん 灯籠とうろう 煙草たばこ 牡丹ぼたん 狐狸こり 猛者もさ 甲駿こうすん 白衣びゃくえ 相馬そうま つぶて 端女はしため ふで いかだ 粕壁かすかべ 紅蓮ぐれん 葛飾かつしか 虎吉とらきち 衆団しゅうだん