“紅蓮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐれん95.2%
こうれん3.2%
べにはす1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
グズグズしている間には穴蔵のものが、紅蓮ぐれんの舌さきに焼き殺されてしまう。鏡の口が開いたので、火の早さは一さんになるであろう。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紅蓮こうれん一茎ひとえだ白蓮華びゃくれんげの咲いた枯田かれたのへりに、何の草か、幻の露の秋草のあぜを前にして、崖の大巌おおいわに抱かれたように、巌窟いわむろこもったように、悄乎しょんぼりと一人、淡くたたずんだおんなを見ました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紅蓮べにはすの花船ひとつ歌のせて君ある島へ夕ながさむ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)