“枯田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かれた50.0%
コデン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅蓮こうれん一茎ひとえだ白蓮華びゃくれんげの咲いた枯田かれたのへりに、何の草か、幻の露の秋草のあぜを前にして、崖の大巌おおいわに抱かれたように、巌窟いわむろこもったように、悄乎しょんぼりと一人、淡くたたずんだおんなを見ました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
拙者が潁上えいじょうからこの地方へ遊歴してくる途中、百姓のうたうのを聞けば——新野シンヤボク劉皇叔リュウコウシュク、ココニ到リテヨリ地ニ枯田コデンナク天ニ暗日アンジツナシ——といっていました。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)