“彳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たたず76.5%
たゝず20.4%
1.9%
たたずん0.6%
たゝ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細字さいじしたためた行燈あんどんをくるりと廻す。綱が禁札、ト捧げたていで、芳原被よしわらかぶりの若いもの。別にかすりの羽織を着たのが、板本を抱えてたたずむ。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
取出してのみ暫時しばし其處に休み居ける中段々夜も更行ふけゆき四邊あたりしんとしける此時手拭てぬぐひに深くおもてをつゝみし男二人伊勢屋のかどたゝずみ内の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ところが、陳列人形を仔細にながめながら、わたしのちつくしたのは、ペルシャ猫の一対をあしらつた、モォラン張りの⦅花合戦⦆である。愕ろきはこれにとどまらない。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
室内をあっちこっち歩く靴の音を聞きながらたたずんでいると、扉が内からさっと開いて、吉岡五郎氏の美しい姿が燈を背にしてすらりと立っていた。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
くるまわきたゝずんで、はるたけなはに、夕景色ゆふげしき
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)