“たたずん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立在16.7%
鵠立16.7%
佇16.7%
佇立16.7%
彳16.7%
鵠在16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恨めしそうに跡を目送(みおく)ッて文三は暫らく立在(たたずん)でいたが、やがて二階へ上ッて来て、まず手探りで洋燈(ランプ)を点じて机辺(つくえのほとり)に蹲踞(そんこ)してから、さて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
文三また慄然(ぶるぶる)と震えてまた蒼ざめて、口惜(くちお)しそうに奥の間の方を睨詰(にらみつ)めたまま、暫らくの間釘付(くぎづ)けに逢(あ)ッたように立在(たたずん)でいたが、やがてまた気を取直おして悄々(すごすご)と出て参ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
愕然(がくぜん)として文三が、夢の覚めたような面相(かおつき)をしてキョロキョロと四辺(あたり)を環視(みま)わして見れば、何時(いつ)の間にか靖国(やすくに)神社の華表際(とりいぎわ)に鵠立(たたずん)でいる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と見れば後(あと)の小舎(こや)の前で、昇が磬折(けいせつ)という風に腰を屈(かが)めて、其処に鵠立(たたずん)でいた洋装紳士の背(せなか)に向ッて荐(しき)りに礼拝していた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そのまま学生が立ち帰った事——その夜起った殺人事件——死骸に傷の無かった事——二人で浅草へ行った事——新井君が蛇のいない檻の前で暫く佇(たたずん)で居った事——それから事務所へ行った事——道で刑事に逢った事——新井君がボーイの放免を
広東葱 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
段の上の横手に佇立(たたずん)で居ると、下から誰やら登って来る足音がする、下僕でも起きたのかと思えば爾でも無い、此の人も余と同じく何事をか思案して居る者か歩む足が甚だ捗々(はかばか)しく無い
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
室内をあっちこっち歩く靴の音を聞きながら彳(たたずん)でいると、扉が内から颯(さっ)と開いて、吉岡五郎氏の美しい姿が燈を背にしてすらりと立っていた。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
その内に紳士の一行がドロドロと此方(こちら)を指して来る容子を見て、お政は茫然(ぼうぜん)としていたお勢の袖を匆(いそが)わしく曳揺(ひきうご)かして疾歩(あしばや)に外面(おもて)へ立出で、路傍(みちばた)に鵠在(たたずん)で待合わせていると
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)