“靖国”の読み方と例文
読み方割合
やすくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愕然がくぜんとして文三が、夢の覚めたような面相かおつきをしてキョロキョロと四辺あたり環視みまわして見れば、何時いつの間にか靖国やすくに神社の華表際とりいぎわ鵠立たたずんでいる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
二十年ほど前に余が始めて東京へ来て靖国やすくに神社を一見した時の感じを思ひ起して見ると、ほかの物は少しも眼に入らないで
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
五日ごろから春の七草ななくさ、すなわち小学校の冬季休業のあいだは、元園町十九と二十の両番地に面する大通り(麹町三丁目から靖国やすくに神社に至る通路)
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)