“捗々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかばか87.2%
はか/″\12.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、十二年の夏中から師匠は脚気かっけかかりました。さして大したことはないが、どうも捗々はかばかしくないので一同は心配をいたしました。
帝展の開会が間近くなっても病気は一向に捗々はかばかしくない。それで今年はとうとう竹の台の秋には御無沙汰をすることにあきらめていた。
帝展を見ざるの記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
お雪伯母の眼は捗々はか/″\しくなかつた。彼女は黒い眼鏡をかけて毎日病院へ通つた。別段悪くもならなかつたが良くもならなかつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
お蔭で赤塚氏はひどく腹をそこねた。そしてだらけきつた胃の腑を抱へて奉天へ来るには来たが、病気は捗々はか/″\しくはなほらなかつた。