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捗々
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はか/″\
ふりがな文庫
“
捗々
(
はか/″\
)” の例文
お雪伯母の眼は
捗々
(
はか/″\
)
しくなかつた。彼女は黒い眼鏡をかけて毎日病院へ通つた。別段悪くもならなかつたが良くもならなかつた。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
お蔭で赤塚氏はひどく腹を
損
(
そこ
)
ねた。そして
懶
(
だら
)
けきつた胃の腑を抱へて奉天へ来るには来たが、病気は
捗々
(
はか/″\
)
しくは
癒
(
なほ
)
らなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
扨
(
さ
)
て伊之助でございますが、お若さんが連れて逃げてくれろと申しましたを、義理だてをして
捗々
(
はか/″\
)
しく相談に乗らないところから、男を
諾
(
うん
)
といわする奥の手をだし
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
わが云ひ付けし事は中々に
承
(
う
)
け引かず。わが折入つて頼み入る事も、平然と
冷笑
(
あざわら
)
ふのみにして、
捗々
(
はか/″\
)
しき返答すら得せず。奈美女の言葉添なければ動かむともせざる
態
(
さま
)
なり。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
何分にも
捗々
(
はか/″\
)
しく参りませんで、それに
就
(
つい
)
て誠にどうも……アヽ熱い、お國さま
先達
(
せんだっ
)
ては誠に御馳走様に
相成
(
あいな
)
りまして有難う、まだお礼もろく/\申上げませんで、へえ、アヽ熱い、誠に熱い
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
捗
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
々
3画
“捗”で始まる語句
捗
捗取
捗行