“新野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんや33.3%
ニヒノ33.3%
にいの11.1%
にひの11.1%
シンヤ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孔明はかねてから新野しんやの戸籍簿を作って、百姓の壮丁そうてい徴募ちょうぼしておいた。城兵数千のほかに、農兵隊の組織を計画していたのである。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信州新野ニヒノの雪祭りに出るしようじっきりと言ふ黒尉は、其上更に、もどきと言ふ役と其からさいほうと称する役方とを派生してゐます。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いわゆる勝北しょうぼく新野にいの荘は、ほぼ今日の勝田かつた郡新野村の地に当っている。この荘園は古く東西の二部に分れた。このほかに新野山形という大字もある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
風花かざばなの空にちて、日和ひよりうららよとの。遠山は霜月祭、新野にひのにては睦月むつき西浦にしうれ田楽でんがく北設楽きたしだらは花祭とよの。さてもめでたや、雪祭のとりどり。
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
拙者が潁上えいじょうからこの地方へ遊歴してくる途中、百姓のうたうのを聞けば——新野シンヤボク劉皇叔リュウコウシュク、ココニ到リテヨリ地ニ枯田コデンナク天ニ暗日アンジツナシ——といっていました。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)