“しんや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンヤ
語句割合
深夜51.2%
新家16.3%
新屋14.0%
新野7.0%
真夜7.0%
信也2.3%
深更2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この深夜しんや、一体何ごとが起ったというのであろう。ジュリアをめる男は誰人だれ? そして地底に現われた吸血鬼は、そも何処にひそめる?
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ふくろさえ得心なら、母諸共此方こっちへ引取って宜しい、もし窮屈でいやならば、いさゝ田地でんじでも買い、新家しんやを建って、お母に下婢おんなの一人も附けるくらいの手当をして遣ろうじゃアないか。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ちぇッ、お母あだって、産まねえお母あもあるよ、あの新屋しんやをごらん……」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
兄はただ今より即ち皇叔に附随して新野しんやの城へゆくであろう。汝は、あによめをいつくしみ、草廬そうろをまもって、天の時をたのしむがよい。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし同じ町内であるが、つまり思出おもいでの一つであるのだが、その下宿に宿を取っていた或る学生、たしか或る法学生があって、この法学生の目に見えた妄念の影があるのだ。真夜しんやだという。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
ただ仰向あおむけに倒れなかったばかりだったそうである、松村信也しんや氏——こう真面目まじめに名のったのでは、この話の模様だと、御当人少々きまりが悪いかも知れない。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
深更しんやをおどろかした手紙は、それより少し前の時刻に、町の飛脚屋を叩き起して、かの秦野屋九兵衛が投じたものであることは、かさねて、説明に及びますまい。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)