“深夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんや68.8%
よふけ25.0%
おそく3.1%
よなか3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁者えんじゃ親類加勢し合って、歌声うたごえにぎやかに、東でもぽったん、西でもどったん、深夜しんやの眠を驚かして、夜の十二時頃から夕方までもく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
足を洗おう、早く——この思想かんがえは近頃になってことはげしく彼の胸中を往来する。その為に深夜よふけまでも思いふける、朝も遅くなる、つい怠り勝に成るような仕末。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ほだの煙は「自然の香」なり、篠田の心は陶然たうぜんとして酔へり、「私よりも、伯母さん、貴女あなたこそ斯様こんな深夜おそくまで夜業よなべなさいましては、お体にさはりますよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「鷭だよ、鷭だよ、お次の鷭だよ、晩の鷭だよ、月の鷭だよ、深夜よなかの鷭だよ、トンとつけてトントントンとサ、おっとそいつは水鶏くいなだ、水鶏だ、トントントトン。」と下りてく。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)