“舂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つ49.2%
うすず24.6%
うすづ10.8%
うす6.2%
うすつ4.6%
つい1.5%
つき1.5%
ツ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子(し)のたまわくだ。なにしてやがるかと思って、破(やぶ)けた窓の障子から覗(のぞ)くとね、ポンポチ米を徳久利(とっくり)で舂(つ)きながら勉強してやがるんだ。
陽の舂(うすず)きかけた富士川の水が、松の木(こ)の間(ま)から赤銅(あかがね)いろに見えて来た頃、吉原方面から、鞭を上げて来た騎馬の男があった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目路(めじ)のたかさに舂(うすづ)いた陽は、木蔭や藪の底にひそんでいた冷い空気を呼び寄せた。馬は汗を流しているが、心のなかは寒いのである。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
さて妻が子に食を与え隣家へ舂(うす)つきに往くとて、子を伴れ行くを忘れた。子の口が酥酪(そらく)で香(にお)うを嗅(か)ぎ付けて、毒蛇来り殺しに掛かる。
非常(ひじやう)に甘味(うま)い菓子(くわし)に舌皷(したつゞみ)打(う)ちつゝ、稍(や)や十五分(ふん)も※(すぎ)たと思(おも)ふ頃(ころ)、時計(とけい)は午後(ごご)の六時(ろくじ)を報(ほう)じて、日永(ひなが)の五月(ぐわつ)の空(そら)も、夕陽(ゆふひ)西山(せいざん)に舂(うすつ)くやうになつた。
『ア、ア、アッ、アッ!』と叫んで突起(つったっ)たかと思うと、又尻餅(しりもち)を舂(つい)て熟(じっ)と僕を見た時の顔色! 僕は母が気絶したのかと喫驚(びっくり)して傍(そば)に駈寄(かけよ)りました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
立出し頃は享保十六年十一月なりしが三吉は種々(しゆ/″\)工夫して本所(ほんじよ)柳原町(まち)に舂(つき)屋の權兵衞といふ者あり此者は豫(かね)て知人(しりびと)なる故是を頼(たの)みて欺かばやと思ひ常盤橋御門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
稲舂(ツ)けば、皹(カヾ)る我が手を。今宵もか、殿(トノ)の若子(ワクゴ)が 取りて歎(ナゲ)かむ(万葉集巻十四)
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)