“ツ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
11.9%
9.5%
7.1%
7.1%
4.8%
4.8%
2.4%
2.4%
2.4%
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2.4%
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2.4%
2.4%
2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとのみいふも古語也つきつくつけなどいふきもくもけも用言に添る言にて元来つの一言ヒトコトツキの意なりける船のつく所をといふにて知るべし(以下省略する)
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
知り人の戦死の噂 あひぎて聞え来るなり。ワタのはてより
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
其斎ひける所の霊魂は、施術者の持つた、其人自身の威力の根源になつてゐたものである。之を他につけることが、絶対の服従を表現するものであつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あの方が壯盛ワカザカりに、棒術ホコユケコノんで、今にも事あれかしと謂つた顏で、立派なヨロヒをつけて、のつし/\と長い物をいて歩かれたお姿が、あれを見てゐて、ちらつくやうだなど
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
別の長老トネめいた者が、説明をいだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
郷軍、鎮台兵ノ全力ヲ挙ゲテ、北方ヨリイテノボ
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はしと嘴く動きつゝま黒の鸚鵡の舌はまるまりて見ゆ
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
壁と言ふよりは、壁代カベシロであつた。天井からりさげた竪薦タツゴモが、幾枚も幾枚も、ちぐはぐに重つて居て、どうやら、風は防ぐやうになつて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
微かな蟇の息をく末流の学徒、私如き者の企てを以てしても、ふれぃざぁ教授の提供した証拠を、そのまゝ逆用して、この大先達のうち立てた学界の定説を
古代研究 追ひ書き (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
民俗芸術と、一口に言ふが、その内容は、水と油の様なものを一つにして、けた名である。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
式は、夢窓が“開山ニクノ弁”に始まって
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある時、後をけて行くと、海の波が二つに開けた。通ひ女はどん/\、其中へ這入つて見えなくなつた。女は其を悟つたかして、其後ふつつり出て来なくなつたと言ふ。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
漸次之ニグ者、則チ曰ク大磯屋、曰ク勝松葉、曰ク湊屋、曰ク林屋、曰ク新常磐屋、曰ク吉野屋、曰ク伊住屋、曰ク武蔵屋、曰ク新丸屋、曰ク吉田屋等極メテ美ナリ。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
立者級の人で、常に脇役又は稍低目の脇役を振られけた人々がある。其等の人々は、自ら渋さを覗ふ。名人又は「芸の虫」など呼ばれた人々が、どうかすれば、道化畠に向うて、気随な活路を開く。
延喜式えんぎしき内膳司式ないぜんししきに「海松二斤四両」とあり、また『万葉集』の歌に「沖辺には深海松フカミルみ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
時々出る、年よりたちの悔み言には、一層の事、筑前の国にけといたら、よかつたらうに、と言ふ事である。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヒネタル栗ヲ用ヰ殻ヲ連ネテ晒乾シ稍皺バミタル時臼ニキテ殻及シブ皮ヲ去レバ則チ内黄白色ニシテ堅ク味甜ク美ナリ或ハ熱湯ニ浸シ及ビ灰ニ煨シテ軟キヲ待テ食フモ亦佳シ或ハ食フ時一二顆ヲ用テ掌ニ握リ稍温ムレバ則チ柔ク乾果ノ珍物ト為ス也以テ嘉祝ノ果ト為スハ蓋シ勝軍利カチクリノ義ニ取リ武家特ニ之レヲ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
挽歌に巌門イハトイハねを言ひ、水鳥・大君のおもふ鳥を出し、ツヱいてのさまよひを述べ、紐を云々する事の多いのは、皆、鎮魂式の祭儀から出て居る。
つ 稚室葛根ワカムロツナネ
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
中根淑の香亭雅談を見るに「今歳ノ春都下ノ貴紳相議シテ湖ヲ環ツテ闘馬ノ場ヲ作ル。工ヲ発シ混沌ヲ鑿ル。而シテ旧時ノ風致全クク矣。」
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
記・紀・万葉のみに拠るならば、日のみ子のぎは、歴史から生れた尊崇の絶対表現だと言はれよう。
けば、カヾる我が手を。今宵もか、殿トノ若子ワクゴが 取りてナゲかむ(万葉集巻十四)
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此等が悉く卜部系統の者、海語部の後とは言はれないが、戸籍整理や、賦役・課税を避けたりして、寺奴となつたほかひゞとの系統をぐものとだけは言はれる。
此は、「オノミコト和魂ニギタマを八咫鏡に取りけて」(国造神賀詞)など言ふ信仰に近づいてゐるのだ。威霊を与へると云ふ点では一つである。
門をめ、本堂のシトミまでも下して、堂内に静坐し、十露盤を控へて、ぱち/\と数をめて行つたさうだ。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
口子の臣は、その時、青摺衣アヲズリゴロモを著て、紅の上紐ウハヒモをひらつかせて居た。紅の紐に水がいて、色がおりる。青摺りが、すつかり真赤になつた。口子臣の妹の口比売クチヒメ、皇后のお供として、この宮に居た。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほをりの命の還りしなに、わたつみの神のバリを手渡すとてをしへた呪言は「此ハリや、呆鈎オボチ噪鈎スヽチ貧鈎マヂチ迂鈎ウルチ
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
乙吉オトキチ新美シンミノ二人ガ、子供ヲ大事ニ気ヲケマス。一雄カズオハ深イ所デ泳イデモアブナイコトハアリマセン。コノ夏ハクラゲヲ大変オソレマス。シカシヨク泳ギ、ソシテヨク遊ビマス。