“策”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
33.3%
さく30.8%
むち14.1%
むちう9.0%
はかりごと6.4%
1.3%
すべ1.3%
つえ1.3%
はか1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しに行ったところが、しびれ薬で参っていると考えたのが大間違い、かえって、先のに乗って、さんざんな目に会ったろうじゃねえか
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「せっかく、人穴城ひとあなじょうの根もとまで押しよせたに、煙攻めのさくにかかって引ッ返すとは無念千ばん……ああまたまっ黒に包んできおった」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬のむちをふるって続け打ちに打ち据えたので、さすがの乱暴者も頭を抱えて逃げ廻って、わずかに自分の家へ帰ることが出来た。
ひとりの聲高くひとりの聲低きことあり、こは情の我等をむちうちて或ひはつよく或ひは弱く語らしむるによる 一一八—一二〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
天晴れでかしたり賢女なり貞女なり、それでこそ我が最愛の妻、さては我も心安し、ここ一番雄心ふり起こして、このはかりごとを実行しみばや。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
あわれむべし過度の馳騖ちぶに疲れ果てたる馬は、力なげにれたる首をならべて、てども走れども、足は重りて地を離れかねたりき。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
駆けつけた附近の医者は、電車のゆかの上にころがった美少女に対して、ほどこすべき何のすべをももたなかった。というのは、彼女の心臓の上部が、一発の弾丸によって、美事みごと射ちぬかれていたから。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
中原ちゅうげん、また鹿をうて、筆を投げすてて戎軒じゅうけんを事とす。縦横のはかりごとらざれども、慷慨こうがいの志はお存せり。つえいて天子にえっし、馬を駆って関門をず。
(新字新仮名) / 富田常雄(著)
一三一豊臣の威風四海をなみし、一三二五畿七道一三三ややしづかなるに似たれども、一三四亡国の義士彼此をちこちひそかくれ、或は大国のぬしに身をせて世のへんをうかがひ、かねて一三五こころざしげんとはかる。
挽歌に巌門イハトイハねを言ひ、水鳥・大君のおもふ鳥を出し、ツヱいてのさまよひを述べ、紐を云々する事の多いのは、皆、鎮魂式の祭儀から出て居る。