“中原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうげん86.8%
なかはら7.9%
ちうげん2.6%
なかはる2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康は、同盟国の織田が、自分に背後を守らせて、中原ちゅうげんへ出ている間を、ただ甘んじて、尾濃びのうの裏門の番犬に安んじてはいなかった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし巻揚機ウインチの滑車の鈎について上つて来たのは弾薬箱ではなくて、二十一インチの素晴しく大きな魚雷で、その上に中原なかはらまたがつてゐた。
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
細つこい瘠せ身代でゐながら些と海軍力のあるのを鼻に掛けて東洋の猟場にチヨツかいを出し中原ちうげん大豚おほぶた分配わけまへを取らうと小癪な所為まねをする所は
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
一里とゞろき駅。一里半中原なかはる駅。二里神崎駅。小淵清右衛門の家に休す。駅中櫛田大明神祠あり。頗大なり。一里堺原さかひはら駅にいたる。無量寿山浄覚寺といへる一向宗の境内に高麗烏かうらいがらすあり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)