中原なかはら)” の例文
しかし巻揚機ウインチの滑車の鈎について上つて来たのは弾薬箱ではなくて、二十一インチの素晴しく大きな魚雷で、その上に中原なかはらまたがつてゐた。
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
明くる日はかごかきの人足まで皆村方から出て来て、その外お供が非常に多かった。三島明神みょうじんの一の鳥居前から、右に入って、市ヶ谷いちがや中原なかはら中島なかしま大場だいばと過ぎ、平井ひらいの里で昼食ちゅうじき
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
ここに大判事中原なかはら章房あきふさという公卿がある。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水夫の服装をした少年は下村しもむらといつて当年十八歳、もう一人は中原なかはらといつて一つ下の十七歳、中原は麻の白服にカラーをつけたボーイ姿だつた。
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)