“所為”のいろいろな読み方と例文
旧字:所爲
読み方(ふりがな)割合
せい47.0%
しょい24.9%
せゐ9.4%
しわざ7.7%
まね3.3%
しよゐ2.8%
わざ1.1%
しうち0.6%
しぐさ0.6%
しょさ0.6%
(他:4)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“所為”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション19.1%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本17.2%
文学 > 日本文学 > 戯曲4.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その前年五月私がひどい熱病にかかり、病後神経が過敏になった所為せいか、新銭座の地所が何か臭いように鼻に感じる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
カゼは以前には流行病の一つ、または眼に見えぬ悪霊の所為せいとも想像せられていたことは、風邪という語からでもよくわかる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
真理をもって信仰の上に置き、神の御子の絶対性ぜったいせいを否定する者は、まさしく魔王の所為しょいに相違ないと。
それには世間の圧迫もあったには違いないが、この屋形の主君の所為しょいが、専らその因をなしていたといっても好い。
唯遠くにゐて、其土地の空気を呼吸しない所為せゐか、ういふ説明は自分から見て〔ど〕うも切実でないやうな気がする。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
尤も此友人は倫敦に永く居た人で英文に堪能である所為せゐもあらうが、中々巧く書いてある、してその言草が好いぢやないか
エスペラントの話 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
東京トンキン人は月蝕を竜の所為しわざとす(一八一九年リヨン版『布教書簡集レットル・エジフィアント』九巻一三〇頁)。
焼撃やきうちをしたのも九十九折つづらおりの猿が所為しわざよ、道理こそ、柿の樹と栗の樹は焼かずに背戸へ残したわ。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、不平で学校を飛出しながら校長の恩にすがるような所為まね餓死うえじにしても二葉亭には出来なかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
不味い下宿屋の飯を喰っていても牛肉屋のなべつッつくようなさもしい所為まねは紳士の体面上すまじきもののような顔をしていた。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
右の恐るべき殺人犯は何者の所為しよゐなるか、余等の探知したる限にては、その筋に於て未だ何等の手掛かりをも得ざるものゝ如し。
「さうだらう。巡見じゆんけん取止とりやめになつたには、仔細しさいがなうてはならぬ。江戸へ立つた平山の所為しよゐだ。」
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
主人あるじ色を変じて容貌風体ふうていなどをただし、それこそ今日きょう手にかけたる女なり、役目とは云いながら、罪作りの所為わざなり、以来は為すまじき事よと、後悔してち百姓となり
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
そは事を好む子供の所為わざなり。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
程経て香奠のみ贈り越されたる所為しうちに、いとど恨みは添ひゆきて、人に思ひのありやなしや、思ひ知らせむの心ははやりにはやりしかど、さすがにもまた優しかりし越し方の忍ばれて、胸の炎も燃へては消え、消えては燃ゆる切なさを母様の中陰中は堪らえ堪らえて過ぐせしに。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
それは全く分秒の間に非常に手早くなされたのであるが、さうしたお信さんの所為しぐさには、到底私の拒否や抵抗を許さない、何か迫るやうな真剣なものがあつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
お源は亭主のこの所為しょさに気をのまれて黙って見ていたが山盛五六杯食って、未だめそうもないのであきれもし、可笑おかしくもなり
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
真蔵は直ぐ書斎に返ってお源の所為しょさに就て考がえたが判断が容易につかない。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
日癖ひぐせ所為せえか、今晴れたかと思うとどうと烈しく降出して来て、込合います往来もばったりと止りました。
トリツク怒濤ドトウジツタノシキ小波サザナミ、スベテ、コレ、ワガイノチ、シバラクモビテミタイ下心シタゴコロ所為ショイ東京トウキョウノオリンピックテカラニタイ、読者ドクシャソウカトカルクウナズキ、フカキトガメダテ、シテハナラヌゾ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
 俺の所為セイじゃ無えぜ
中村仲蔵 (新字新仮名) / 山中貞雄(著)
其が見えたり隠れたりするのは、この夜更けになつて、俄かに出て来た霞の所為セヰだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)