“御経”のいろいろな読み方と例文
旧字:御經
読み方割合
おきょう25.0%
おきやう25.0%
おんきょう18.8%
おんきやう12.5%
みきやう12.5%
オンキヤウ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
読方よみかただって、何だ、大概たいがい大学朱熹章句だいがくしゅきしょうくくんだから、とうと御経おきょう勿体もったいないが、この山には薬の草が多いから、気の所為せいか知らん。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
阿母さんは大原おほはら律師様りつしさまにお頼みしてにいさん達と同じやう何処どこかの御寺おてらへ遣つて、あたまを剃らせて結構な御経おきやうを習はせ度いと思ふの。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
御経おんきょうもんは手写しても、もとより意趣は、よくわからなかった。だが、処々には、かつがつ気持ちの汲みとれる所があったのであろう。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
父君は、家の内に道場を構へて居たが、簾越しにも聴もんは許されなかつた。御経おんきやうもんは手写しても、固より意趣は訣らなかつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
庫裏くりの藤に春ゆく宵のものぐるひ御経みきやうのいのちうつつをかしき
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
御経オンキヤウモンは手写しても、モトより意趣は、よくワカらなかつた。だが、処々には、かつ/″\気持ちの汲みとれる所があつたのであらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)