“固”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
もと56.8%
かた26.3%
かたま8.0%
こわ1.9%
かため1.1%
まこと0.8%
0.8%
もとよ0.8%
がた0.5%
0.5%
(他:9)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“固”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 東洋思想 > 日本思想12.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.1%
歴史 > 伝記 > 個人伝記5.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
第三の場合はもとよりまれなり。第二もまた多からず。凶漢は敗徳において匹敵ひってきするをもって常態とすればなり。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もとより確かな根拠のあるわけではないが、その服装や所持品などからどうも大佐の人相書と符合する点があるというのである。
人をつたものゝ受くるばつは、られたひとにくからる血潮であるとかたしんじてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
縦令たとえ何事なにごとありともなみだすまい。』——わたくしかたくそう決心けっしんしました。
表面だけかたまっている雪が、人の重みでくずれ、靴がずしずしめりこんだ。足をかわすたびに、雪に靴を取られそうだった。
(新字新仮名) / 黒島伝治(著)
勝手へ後姿になるに連れて、僧はのッそり、夜がかたまって入ったように、ぬいと縁側から上り込むと、表の六畳は一杯に暗くなった。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石のようにこわばった俺と、一等運転手チーフメートと、船長の顔がモウ一度、船長室でブツカリ合った。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は身体からだを石のようにこわばらせながら、しばらくの間、ボンヤリと眼をみはっておりました。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この後あたりに散りゐたる人々みなこの處にあつまれり、これ四方に沼ありてそのかため強かりければなり 八八—九〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あゝ重ねて虐政を忍ばずばウンガリアは福なる哉、取卷く山をかためとなさばナヴァルラは福なる哉 一四二—一四四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
子爵品川弥次郎の徒をして、回想せしめば、まこと今昔こんじゃくの感に堪えざるものあらん。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「英雄、医卜いぼくニ隠ルまことニ故有リ矣。医卜いぼくトハ素封無キ者ノ素封也。王侯ニ任ゼズ、自如トシテ以テ意ヲ行フベシ……エヘン——」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と此小説ハつまらぬ事を種に作ッたものゆえ、人物も事実も皆つまらぬもののみでしょうが、それは作者も承知の事です。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これと種々なる原因の存するものなるべしといえども、製作品の不斉一ふせいいつなると、品質の粗悪なるとは、けだしその主なるものなるべきなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
しかし表へ飛び出す訳にも行かず、寝る勇気はなし、と云って、下へ降りて、車座の中へ割り込んで見る元気はもとよりない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と答えた。しかし別段に嬉しいとも思わなかった。ようやく安心したとまではもとより行かなかった。自分の鉱山における地位はこれでやっときまった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
音を聞くだけでも、いかに腕強い上手な船頭かがわかるように思われたが、やがて岸へ漕ぎ着けて降りて来た者を見ると、船頭ではない、二人とも旅がためした身拵みごしらえの、どこにもすきのないような武士だった。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なあに、がためるところけてせえけば大丈夫でえぢやうぶなものさ、田植たうゑまでるやうににはめてくのよ」亭主ていしゆ自分じぶんわん牛蒡ごぼうはさんでいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
下宿に帰ってくると首筋の肉が棒のようにわばり、頭がギン、ギン痛んだ。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
其の仲の兄もまた亡せたれば、孤身るところなく、つい皇覚寺こうかくじに入りて僧とり、を得んがため合淝ごうひに至り、こうじょえいの諸州に托鉢たくはつ修行し、三歳の間は草鞋そうあい竹笠ちくりゅうき雲水の身を過したまえりという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一 若き時は夫の親類友達下部しもべ等の若男わかきおとこには打解けて物語ものがたり近付ちかづくべからず。男女のへだてかたくすべし。如何なる用あり共、若男に文などかよわすべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(八) 子曰く、君子おもからざれば則ち威あらず、学べば則ちかたくなならず。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
金剛石ダイヤモンドだって、高々人間が大事がってしまっておくもんだよ、よくかたまりだね。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真間の根本にいるお侍さんで、あきねえをして居る、かて大丈夫でえじょうぶの人が山を見てえと云うんだがと頼むと、そんだら連れてうと斯ういうわけでおらハア先方むこうへ頼んで置いたから
つかつきかたむ。数日之後ひをへて、皇太子近習者つかまつるものを召して、かたりて曰く、先の日、道に臥せる飢者は、其れ凡人ただびとあらじ、必ず真人ひじりならむ。使を遣して視しめたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
私の考えではそれはやはりもともとそれが訳されてあったように卵の字を襲用してこれを卵子と書けばよいと思い、私は早くからこれを実行している。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
小島宝素は志保の生後四十三年に其地に就いて求めたのに、何の得る所も無かつた。今志保の生後百十余年にして、これを蠧冊とさつの中に求めむは、その難かるべきこともとよりである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
だから、刀自たちはモトより若人らも、つくねんと女部屋の薄暗がりに、明し暮して居るのではなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
御経オンキヤウモンは手写しても、モトより意趣は、よくワカらなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
右ハ至情不止ニ出ルト雖モ、畢竟私憤ヲ以テ、大禁ヲ破リ、私義ヲ以テ、公権ヲ犯ス者ニシテ、モトヨリ擅殺センサツノ罪ヲ免レズ。
仇討禁止令 (新字新仮名) / 菊池寛(著)