“かたくな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カタクナ
語句割合
頑53.6%
頑固36.1%
強情1.0%
剛愎1.0%
固1.0%
固拗1.0%
執拗1.0%
頑兇1.0%
頑凶1.0%
頑強1.0%
頑愚1.0%
頑項1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのやうに頑(かたくな)な親の側へやるよりは御邸に置いて、何の不自由なく暮させてやらうと云ふ難有い御考へだつたやうでございます。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それと同時に、日ごろ頑固(かたくな)な叔父の鼻を捻(ね)じ折ったような一種の愉快をも感じた。彼は口の上の薄い髭を撫でながらほくそえんだ。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
むしろそのあまりに強情(かたくな)な性質(せいしつ)……一たん斯(こ)うと思(おも)えば飽(あく)までそれを押(お)し通(とう)そうとする、我侭(わがまま)な気性(きしょう)の為(た)めであったように思(おも)われました。
何(いず)れにしても私(わたくし)のような強情(かたくな)な者(もの)は、現世(げんせ)に居(お)っては人(ひと)に憎(にく)まれ、幽界(ゆうかい)へ来(き)ては地獄(じごく)に落(おと)され、大(たい)へんに損(そん)でございます。
(八) 子曰く、君子重(おも)からざれば則ち威あらず、学べば則ち固(かたくな)ならず。忠信(の人)に主(した)しみ、己れに如(し)かざる者(ひと)を友とすることなかれ、過(あやま)てば則ち改むるに憚(はばか)ることなかれ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
成程(なるほど)さう言(い)へば何處(どこ)か固拗(かたくな)のところもあるが、僕(ぼく)の思(おも)ふには最初(さいしよ)は頑固(ぐわんこ)で行(や)つたのながら後(のち)には却(かへ)つて孤獨(こどく)のわび住(ずま)ひが氣樂(きらく)になつて來(き)たのではあるまいか。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かれ物言はで逃去りぬ、此時我は怒り滿々(みち/\)し一のチェンタウロ、何處(いづこ)にあるぞ、執拗(かたくな)なる者何處にあるぞとよばはりつゝ來るを見たり 一六—一八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
叔母の心いと頑兇(かたくな)になり日に/\口喧(くちかしがま)しう嘲(あざ)み罵り、或時は正なくも打ち擲き、密に調伏の法をさへ由無き人して行せたるよしなり、某の少将と云へるは才賢く心性(こゝろざま)誠ありて優しく
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
生みの子の愛に迷ひ入りたる頑凶(かたくな)の老婆(ばゞ)に責められて朝夕を経る胸の中、父上御坐(おは)さば母在らばと、親を慕ひて血を絞る涙に暮るゝ時もある体(てい)、親の心の迷はずてやは
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
嘉三と呼ばれたその男は、そう云われても頑強(かたくな)に、頭領がいると叫ぶのであった。
けれども自然は思ったより頑愚(かたくな)であった。二人はこれだけで別れる事ができなかった。妙な機(はず)みからいったん収まりかけた風波がもう少しで盛り返されそうになった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「こんな小さい川に鮭が來ようはない。うそだ。」と男の子が頑項(かたくな)に答へた。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)