“かたまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塊82.3%
凝塊2.6%
団1.7%
凝固1.7%
集団1.7%
凝結0.9%
団塊0.9%
塊的0.4%
凍塊0.4%
凝團0.4%
固0.4%
固体0.4%
固形0.4%
固形体0.4%
固形物0.4%
團0.4%
塊団0.4%
塊團0.4%
塊状0.4%
磈0.4%
結塊0.4%
肉塊0.4%
茶塊0.4%
集團0.4%
集結0.4%
魂0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
品川は青木に代ってそこを覗く勇気はなく、ごみだらけの板敷の隅っこに蹲(うずくま)って、何かの黒い塊(かたまり)みたいに、身動きもしないでいた。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そこにはまた、すこぶる珍らしいガラスの管(くだ)と、結晶石の大きい凝塊(かたまり)と、小さい点のある鉄の綱と、琥珀(こはく)と、非常に有力な天然磁石とが発見された。
「雷鳴の最中には、監物殿のお邸のうえのあたりから、火の団(かたまり)が、四方八方に飛び散った」
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その代り腹へ入って胃液のために凝結(ぎょうけつ)したり、あるいは外の酸類に逢(あっ)て凝結するから胃と腸とがその凝固(かたまり)を釈(と)いて消化させるまでに何ほどの手数をかけるか知れない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
白い月光の中に、通行人をあらためる町役人の集団(かたまり)が、黒かった。提燈の灯が、かどかどに揺れうごいていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
到底男の理解ができない『凝結(かたまり)』があると
私が見付けた時にはそれがもうほとんど毛虫だか何だか分らないような団塊(かたまり)になっていたが、ただその囲りから突き出た毛束によってそう考えられたのである。
蜂が団子をこしらえる話 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
晩(おそ)くまで仕事をしてから床に這入(はい)つたので、重々しい睡気(ねむけ)が頭の奥の方へ追ひ込められて、一つのとげ/\した塊的(かたまり)となつて彼の気分を不愉快にした。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
彼はさう堅く歯を噛み合はして、瞼(まぶた)を堅く閉ぢて、もう一遍寝入らうと努(つと)めて見た。塊的(かたまり)になつた睡気は然し後頭の隅に引つ込んで、眼の奥が冴(さ)えて痛むだけだつた。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
橇跡には馬糞(まんぐそ)の凍塊(かたまり)
飢えたる百姓達 (新字新仮名) / 今野大力(著)
其(そ)の透間(すきま)へ鼬(いたち)がちよろりと覗(のぞ)くやうに、茶色(ちやいろ)の偏平(ひらつた)い顏(つら)を出(だ)したと窺(うかゞ)はれるのが、もぞり、がさりと少(すこ)しづゝ入(はひ)つて、ばさ/\と出(で)る、と大(おほ)きさやがて三俵法師(さんだらぼふし)、形(かたち)も似(に)たもの、毛(け)だらけの凝團(かたまり)
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
金剛石(ダイヤモンド)だって、高々人間が大事がって秘(しま)っておくもんだよ、慾(よく)の固(かたまり)だね。金と灰吹は溜(たま)るほど汚いというが、その宝を盗んで来るのは、塵芥溜(ごみため)から食べ荒しをほじくり出す犬と同一(おんなじ)だね、小汚ない。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
銘々くの字型に身を屈(かが)めて、濡れ放題の自暴自棄(やぶれかぶれ)、いつしか履物もすっ飛んで尻端折りに空臑裸足(からすねはだし)、勘次は藤吉を、藤吉は彦兵衛を、彦は甚右衛門をと専心前方を往く一際黒い固体(かたまり)を望んで
牛乳を沸(に)てその中へ梅や桃の液を滴(たら)すと牛乳中の脂肪が水分と分離して白い固形(かたまり)になる。それと似たように鰻の毒分へ何か化学作用を起すのに違いない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
……脳髄は無神経、無感覚の蛋白質の固形体(かたまり)に過ぎない……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それは他事(ほか)でもない、その脳髄と自称する蛋白質の固形物(かたまり)自身が、古往今来、人体の中でドンナ役割をつとめているのか、何の役に立っているものか……という事実を
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一枚の扉(ドア)が開いてゐるのだ、それはロチスター氏の部屋の扉であつた。そして渦(うづ)まく煙は一團(かたまり)になつて其處から吹き出してゐるのだ。
体内へ、色、香、味のある塊団(かたまり)を入れると、何か身が穢(けが)れるような気がした。空気のような喰べものは無いかと思う。腹が減ると饑(う)えは充分感じるのだが、うっかり喰べる気はしなかった。
鮨 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
サーカスの中の馬の眼には、人達の塊團(かたまり)が恐ろしく見えるであらう。私達が、これ等の山の麓へ立つてゐるときは、如何にも自分等の小さなことが思はれる。
霧の旅 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
こういう雲の厚い層があって、その中を雪の結晶が降って来ると、沢山の雲粒が、上へ上へと凍りついて、だんだん塊状(かたまり)になる。とくに立体的の雪に、沢山この雲粒がつくと、氷粒の塊になる。
鼻の横に黒い血の磈(かたまり)が盛り上る。
月蝕 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何卒(どうぞ)十分に言はせて下さイ——僕は常に母の不心得を、仮令(たとひ)無教育の為めとは言ひながら実に情ないことと思ふのです、大洞(おほほら)の伯父——全(まる)で不義貪慾(どんよく)の結塊(かたまり)です、父さんの如きも何(どう)ですか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
見れば種牛は股(もゝ)から胴へかけて四つの肉塊(かたまり)に切断(たちき)られるところ。右の前足の股の肉は、既に天井から垂下(たれさが)る細引に釣るされて、海綿を持つた一人の屠手が頻と其血を拭ふのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
で茶二斤(きん)を固めたところの長方形の茶塊(かたまり)(長さ一尺幅六寸五分厚さ三寸)一個が、我々がラサ府で買います値段(ねだん)が二円七十五銭。それは番茶のごく悪いのである。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
が、人(ひと)が寄(よ)る途端(とたん)に、ぱちぱち豆(まめ)を燒(や)く音(おと)がして、ばら/\と飛着(とびつ)いた、棕櫚(しゆろ)の赤(あか)いのは、幾千萬(いくせんまん)とも數(かず)の知(し)れない蚤(のみ)の集團(かたまり)であつたのです。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
今のいままで笊(ざる)の川ながれ塵埃(ごみ)の集結(かたまり)と見えていた丸い物が、スックと水を抜いて立ちあがったのを眺めると、裸ん坊の泰軒先生!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
やがて工事場の取片づけが始まって、木箱は部屋から外へ搬(はこ)ばれていった。そのあとに、ぼくは、コンクリートの魂(かたまり)や縄片(なわぎれ)などと一緒に残っていた。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)