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凝塊
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かたまり
ふりがな文庫
“
凝塊
(
かたまり
)” の例文
現在
(
げんざい
)
の
私
(
わたくし
)
とて、まだまだ一
向
(
こう
)
駄眼
(
だめ
)
でございますが、
帰幽当座
(
きゆうとうざ
)
の
私
(
わたくし
)
などはまるで
醜
(
みに
)
くい
執着
(
しゅうじゃく
)
の
凝塊
(
かたまり
)
、
只今
(
ただいま
)
想
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しても
顔
(
かお
)
が
赭
(
あか
)
らんで
了
(
しま
)
います……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこにはまた、すこぶる珍らしいガラスの
管
(
くだ
)
と、結晶石の大きい
凝塊
(
かたまり
)
と、小さい点のある鉄の綱と、
琥珀
(
こはく
)
と、非常に有力な天然磁石とが発見された。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
そのツルツルの
禿頭
(
はげあたま
)
は上框からノメリ出して、その真下の土間に夥しい血の
凝塊
(
かたまり
)
が盛り上っている。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そははじめの涙
凝塊
(
かたまり
)
となりてあたかも玻璃の
被物
(
おほひ
)
の如く眉の下なる杯を滿たせばなり 九七—九九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
それがみんなの胸に横たわる苦労の重い
凝塊
(
かたまり
)
であった。そこで評議がまた開かれた。その評議の結論は、どうしてもお蝶を遠い国許まで連れて行くよりほかはないということに帰着した。
半七捕物帳:07 奥女中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
寄木細工式の繁瑣な神学を
捏
(
でっ
)
ち上げた人達、朝に一条を加え、夕に一項を添えて、最後に一片の死屍にも似たる、虚礼虚儀の
凝塊
(
かたまり
)
を造り上げた人達——それ等はイエスを冒涜者と見做し、神を傷け
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
稀薄
(
きはく
)
で、
清浄
(
せいじょう
)
で、
殆
(
ほと
)
んど
有
(
あ
)
るか
無
(
な
)
きかの、
光
(
ひかり
)
の
凝塊
(
かたまり
)
と
申上
(
もうしあ
)
げてよいようなお
形態
(
からだ
)
をお
有
(
も
)
ち
遊
(
あそ
)
ばされた
高
(
たか
)
い
神様
(
かみさま
)
が、一
足
(
そく
)
跳
(
と
)
びに
濃
(
こ
)
く
鈍
(
にぶ
)
い
物質
(
ぶっしつ
)
の
世界
(
せかい
)
へ、その
御分霊
(
ごぶんれい
)
を
植
(
う
)
え
附
(
つ
)
けることは
到底
(
とうてい
)
できませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“凝塊”の意味
《名詞》
凝 塊(ぎょうかい)
凝り固まったもの。
(出典:Wiktionary)
凝
常用漢字
中学
部首:⼎
16画
塊
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
“凝”で始まる語句
凝
凝視
凝然
凝乎
凝結
凝固
凝議
凝脂
凝集
凝滞