“凝視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつ51.2%
ぎょうし25.0%
みつめ17.9%
ぎようし2.8%
みつむ1.2%
みい0.8%
0.4%
うちまも0.4%
みまも0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凝視めてゐると、涯の知れない遠さのなかにあるやうなその肉感が、ひどく身近くせまつてゐるので、妖しい思ひになるのであつた。
木々の精、谷の精 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そして凝視しているしいには深いしみの色がやどっていた。その眼で若者はさっきから一対のおしどりをあかずながめていた。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
机の端に置き忘れて行った新しい角帽を凝視ながらその時の気持を思い出そう思い出そうと努力したが、この時に限って不思議な程
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
卯平ぼんやりした其處がれたやうに釣瓶凝視した。くしてからつた。らしながら釣瓶けた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
されどヴィルジリオ我に曰ふ、汝なほ何を凝視るや、何ぞなほ汝の目を下なる幸なき斬りくだかれし魂の間にそゝぐや 四—六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
は彼の部屋の窓から寝静まった通りに凝視っていた。起きている窓はなく、深夜の静けさはとなって街燈のぐるりに集まっていた。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
空が 凝視てゐる
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
燃ゆる眼で飽かずおんみを凝視るをみそなはすでござりませう。