トップ
>
凝視
>
みい
ふりがな文庫
“
凝視
(
みい
)” の例文
喬
(
たかし
)
は彼の部屋の窓から寝静まった通りに
凝視
(
みい
)
っていた。起きている窓はなく、深夜の静けさは
暈
(
かさ
)
となって街燈のぐるりに集まっていた。
ある心の風景
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
ああこんなに面白い生き方もあったのかと、私は固いクッションの上に坐りなおすと、飽きる事もなく、なつかしくいじらしい自分の百面相に
凝視
(
みい
)
ってしまった。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
ややしばらく
凝視
(
みい
)
っているうちに、彼の心の裡のなにかがその梢に
棲
(
とま
)
り、高い気流のなかで小さい葉と共に揺れ青い枝と共に
撓
(
たわ
)
んでいるのが感じられた。
ある心の風景
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
と、やがて眼近い
夾竹桃
(
きょうちくとう
)
は深い夜のなかで揺れはじめるのであった。
喬
(
たかし
)
はただ
凝視
(
みい
)
っている。
ある心の風景
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
凝
常用漢字
中学
部首:⼎
16画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“凝”で始まる語句
凝
凝然
凝乎
凝結
凝固
凝議
凝脂
凝集
凝塊
凝滞