“暈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かさ39.6%
ぼか17.7%
11.6%
4.3%
くま3.7%
ぼや3.0%
めまい2.4%
カサ1.8%
くら1.2%
くる1.2%
しみ1.2%
ぼっ1.2%
うん1.2%
ぼう1.2%
まは1.2%
まわ1.2%
0.6%
おぼめ0.6%
くも0.6%
くるめ0.6%
つきかさ0.6%
ほや0.6%
ぼかし0.6%
0.6%
まぶ0.6%
よい0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実際今の袈裟は、もう三年前の袈裟ではない。皮膚は一体に光沢を失って、目のまわりにはうす黒くのようなものが輪どっている。
袈裟と盛遠 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
して胡麻化してしまう。偉いぞお菊、その呼吸だ。御台所に成れるかもしれねえ。俺はお前の弟子になろう、ひとつ俺を仕込んでくれ
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
赤く霧をかしている火の側から、男たちは登に呼びかけ、笑いながら、向うで聞える騒ぎのほうへ肩をしゃくってみせた。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
船暈いをした人が、下腹部に力を入れて、一生懸命に抵抗しようとすればする程、いがって来る時のように、心の平静を失うまいとして、とりわけ
予審調書 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
目の縁には黒いが出来た。声は干からびた喉から出るやうに聞える。一夜も穏に眠らない。その絶間の無い恐怖は、に無言の童を悩ますのである。
が、その笑いは再び他の笑いに消されがちになっていって、それと一緒にその可愛らしい image もだんだんけていく。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
が、いくら目をこすってみても、望遠鏡の焦点を再調整してみても、ヘルナーの山頂には少しも変わりなき異風景が見られたのである。ドレゴは遂にした。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
唯、姫の仰ぎ寢る頂板に、あゝ、水にさし入つた月。そこに以前のまゝに、幾つもの疊まつた月輪の形が、めいて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
香港の夜のは珠玉なりと君のかねて云ひ給ひしが、この港にひしはも過ぎし頃にて、甲板でし私の目は余りのまばゆさにまむと致し
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
白白びちり、あはれ早や沈みめく。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
岸から余り遠くない所に、天狼星が青く水に映つてゐる。其影ののやうに見える所を、長い間ぢつと見てゐると、ぢき側にの形をした栓の木の浮標が見える。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
その光には、冷たい清冽な敬虔な気品があって、また、それにとした乳白色の濁りがあるところは、奥底知れない神性の啓示でもあろうか。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
殆ど淡紅を帯びることがないが、有毛のものは、紅暈を帯びる、近来無毛のものを、ウスキシャクナゲと称し、有毛の方を、シロシャクナゲと呼んで、これを一変種と認めるが、総称する場合には
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
と法水は、異様なものをめかしたけれど、ウルリーケの顔は咄嗟に硬くなり、雲のようなとしたものが舞い下りてきた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
せしとて大騷動となり人々立騷ぐにぞ縫殿頭殿是を聞れ女が心底を感心有て印籠の中なる氣付を出し駕籠脇の者に渡され立歸りて是を與へよとありしにぞ駕籠脇侍士りて彼の
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
急に頭が重くなって眼がるように感じた時、眼前に咲いた黄色な薔薇の花は、歯の抜けるように音なく花弁が朽ちて落ちた。
薔薇と巫女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
突然レムブルグが悲鳴をあげて廊下に飛出す、米良はバルコニに駈け上るとれた空気に蒼白めた闘争にれた同志の死体が沈むのを見た。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
薔薇色の火光にかされて人間界ならぬ神秘幽幻の気が八方岩石に囲繞された湖の面に漂っているようだ。目前に鏡のように湖が拡がっているではないか!
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
故に彼等は、それの透明をらすところの、すべての主観的なもの、情感的なものを追い出してしまう。彼等はアリストテレス的没主観の認識で、事物の本相に深く透入しようと考えている。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
瞬間のくような激しさで、自分というものが橋桁で、下に急な流れをみおろしてでもいるような、止めどなく洗われている感覚に襲われることがある。
杉垣 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それへ東窓をもれる朝日の光が、うしろからさすので、髪と日光の触れ合う境のところが菫色に燃えて、生きたをしょってる。それでいて、顔も額もはなはだ暗い。暗くて青白い。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
正造はその言葉を耳にとめて大出を見返し、それから畳のうえのランプのに眼を移して腕組みしていたが
渡良瀬川 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
やや鏝が冷めかかると、それでを入れる。細かい絵であるからわずかの動きで浮き出てくる。いくら見ても見厭きない。吾々は工人たちが知っている限りの図柄竹篦に焼附けてもらった。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
眼の縁がっと紅く染って来て、小びんの後毛をいつも気にする人なんだが、それが知らず知らずのうちに一本一本殖えて行く——と云うほど、あの人だっても夢中になってしまうんだよ。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
燦々しく輝くのみである、此の正体は問う迄もなく夜光珠で、中には十二乗を照すとも評す可きいのもある。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
やっと熱海の宿に着いての治りかけた頃にあの塩湯に入るとまたもう一遍軽い嘔気を催したように記憶している。
箱根熱海バス紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)