まわ)” の例文
急に頭が重くなって眼がまわるように感じた時、眼前に咲いた黄色な薔薇の花は、歯の抜けるように音なく花弁が朽ちて落ちた。
薔薇と巫女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
男は、どんよりと曇った朝、近傍きんぼうの川に釣に出かけた。青い水は足のところまで浮き上っていた。それを見詰めているうちにぐらぐらと眼がまわって来始めた。
(新字新仮名) / 小川未明(著)