“幻暈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かさ50.0%
めまい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この島の南々東二カイリの海上を進んでおりますうちに、聖ピヨトル号の甲板にいた、ベーリングと父が、はっきりとこの島の上に、円い金色の幻暈かさを見たのでした。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
切れ海霧ガスが丸うなってそばを通ると、あのとおり、金色の幻暈かさを現わすのじゃ。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それにもかかわらず堅くふくれた嫂の胸が、光をたたえた眸子ひとみが、張りきった丸味のある肩が、豊かな腰が、一時にぐんとのしかかってくるような幻暈めまいを感じて正三は低くあえいだ。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)