“海霧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ガス76.9%
かいむ7.7%
きり7.7%
シーフ、オツグ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに刻限も夜半に近く、ほどなく海霧ガスも晴れ間を見せようというころ、ラショワ島の岩城は、いまや昏々こんこんと眠りたけていた。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
斜月沈々として海霧かいむかく
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
海霧きりの中から一艘の汽船がぼんやりと姿を現わして来ました。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
じつ印度洋インドやう航海かうかいほどおそるべき航海かうかいはない、颶風タイフンや、大強風ストロング、ゲーや、咫尺しせきべんぜぬ海霧シーフ、オツグや、其他そのほか破浪はらう逆潮浪ぎやくてうらうすざまじき、亂雲らんうん積雲せきうん物凄ものすごき、何處いづく航海かうかいにもまぬかれがた海員かいゐん苦難くなんではあるが