“咫尺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しせき98.7%
まのあたり1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてや行きずりにせよ龍顔に咫尺(しせき)したわけでは尚更なくつて、はるか閤門(こうもん)の際に跪坐(きざ)して、そつともち上げてみた目蓋のはしに
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
互に咫尺(しせき)する間に、溝のように凹まった峡谷は、重々しい鉛色の空であるから、まだ一時半というのに、黄昏のように、うす暗い。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
松(まつ)柏(かしは)は奥ふかく茂(しげ)りあひて、二一青雲(あをぐも)の軽靡(たなび)く日すら小雨(こさめ)そぼふるがごとし。二二児(ちご)が嶽(だけ)といふ嶮(けは)しき嶽(みね)背(うしろ)に聳(そばだ)ちて、千仞(じん)の谷底(たにそこ)より雲霧(くもきり)おひのぼれば、咫尺(まのあたり)をも鬱俋(おぼつかな)きここちせらる。