“海嘯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つなみ87.8%
かいしょう8.5%
かいしよう1.2%
かいせう1.2%
ツナミ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若者わかものは、自分じぶん父親ちちおやが、海嘯つなみほろびてしまったこのまちを、ふたたびあたらしくてたひとであることをかたりました。船長せんちょうは、うなずきました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
海嘯かいしょうについては猶更である。大阪では安政の地震津浪で洗われた区域に構わず新市街を建てて、昭和九年の暴風による海嘯の洗礼を受けた。
颱風雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
みぎはなしすゝめるについて必要ひつようなのは津浪つなみ概念がいねんである。津浪つなみ海嘯かいしようなる文字もんじがよくあててあるがこれは適當てきとうでない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
さうだらう、君のクリスチヤンになつた動機を聞いた事があるが、君だつて三陸の海嘯かいせうに父母兄弟を失はずに居て人生を疑うことが無ければ信仰とか神とか云ふものを問題にしなかつたらう?
大阪では地震と共に、小さな海嘯ツナミがあつて、木津川口の泊り船は半里以上も、狭い水路を上手へ、難波村深里フカリの加賀の屋敷前まで、押し流されて来た時の話である。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)