“鯨骨”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
げいこつ50.0%
くぢらぼね25.0%
ほね25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして三階にある衣裳戸棚を幾つか掻き𢌞して、鯨骨げいこつはひつた婦人袴スカアト、繻子のうちかけ、黒い流行服モウド、レイスの帽子かざりなどが、侍女たちによつて、一抱へづゝ運び下ろされた。
長男の五十雄いそお君は、帰るには帰ってきたが、プロペラにひっかけられた背中の戦傷がカリエスになり、じぶんのやつのほかに、ジュラルミン製の背骨をもう一本背負しょい、鯨骨げいこつ入りのコルセットのなかで見るもあわれにしなびながら、この七年、ベッドに縛りつけられ、天井をながめて暮らしている。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ハァデンさんは、(讀者の御注意を願ひ度いが)家政婦でブロクルハースト氏そのまゝの心意氣こゝろいき、そのまゝの鯨骨くぢらぼねと鐵との構成分子こうせいぶんしで出來てゐた。
……ママのねがいにかけて、あたしはしとやかなフランスの娘になろうと、それこそ、死んだ気になってさまざまつとめましたの。……鯨骨ほね入りの窮屈な胸衣コルセをつけて、ジュウル・ヴェルヌの教訓小説を読んだり、お弥撒ミサを受けに行ったりしていました。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)