“鯨骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げいこつ50.0%
くじらぼね16.7%
くぢらぼね16.7%
ほね16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鯨骨げいこつ入りのコルセットのなかで見るもあわれにしなびながら、この七年、ベッドに縛りつけられ、天井をながめて暮らしている。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
色は憂鬱ゆううつな白さで、と云って不健康な感じではなく、身体からだ鯨骨くじらぼねの様にしなやかで弾力に富み、と云ってアラビヤ馬みたいに勇壮ゆうそうなのではなく
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ハァデンさんは、(讀者の御注意を願ひ度いが)家政婦でブロクルハースト氏そのまゝの心意氣こゝろいき、そのまゝの鯨骨くぢらぼねと鐵との構成分子こうせいぶんしで出來てゐた。
……鯨骨ほね入りの窮屈な胸衣コルセをつけて、ジュウル・ヴェルヌの教訓小説を読んだり、お弥撒ミサを受けに行ったりしていました。……でも、やっぱり駄目でした。……あたしは、フランス人ではない
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)