“鼻緒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなお73.7%
はなを26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんとなく、あしがふらつくところへもってきて、庭下駄の鼻緒はなおがうまく足の指にはさまらないので、キャラコさんは時々よろめく。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
少年しょうねんは、おじいさんのげたの鼻緒はなおをたてていますと、あごひげのしろいおじいさんは、つえによりかかってあたりをまわしていましたが
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もつとも、店へ置いて、女達が皆んなで履くから、齒は摺りつてゐるし、鼻緒はなをゆるくなつて、誰でも突つかけられないことはありません」
午餐ひる勘次かんじもどつて、また口中こうちう粗剛こは飯粒めしつぶみながらはしつたあと與吉よきち鼻緒はなをゆるんだ下駄げたをから/\ときずつて學校がくかうからかへつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)