“飯粒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めしつぶ47.4%
まんまつぶ26.3%
いひぼ15.8%
いひつぶ10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妊娠後タ月や三月や四月の胎児は、ドロップの缶に付着した飯粒めしつぶも同然で、ほんの僅かの力でもって子宮壁に付着しているのだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのなくなった祖母は、いつもほとけの御飯の残りだの、洗いながしのお飯粒まんまつぶを、小窓に載せて、雀を可愛かわいがっていたのである。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おさな子に飯粒いひぼくゝめるやうな申分を、さすが亂暴に狼藉に言ひやぶらるゝ物でなければ、與之助少し勝手のかはりて、しばらくは默然だんまりとなりぬ
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
飯粒いひつぶに沁みつつ白き日のひかり子らみあまし父われが
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)