本郷の何處とやら、丸山か片町か、柳さくら垣根つゞきの物しづかなる處に、廣からねども清げに住なしたる宿あり、當主は瀬川與之助とて、こぞの秋山の手の去る法學校を卒業して、今は其處の出版部とやら編輯局とやらに、月給なにほど成るらん、靜かに青雲の曉 …
著者 | 樋口一葉 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 其一~其四「文學界 第十四號」文學界社雜誌社、1894(明治27)年2月28日
其五~其七「文學界 第十六號」文學界社雜誌社、1894(明治27)年4月30日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約27分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約44分(300文字/分) |