“笛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふえ88.5%
ぶえ5.8%
ふゑ2.9%
フエ1.4%
フリュート0.7%
ビシダル0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「このふえは、極楽ごくらくまでこえるだろうか。くまさんは、どうしたろう……。」などといって、子供こどもたちは、ふえいたのでありました。
熊さんの笛 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところがおかしいことは、先生がいつものキラキラ光る呼子ぶえを持っていきなり出入口から出て来られたのです。そしてわらって
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
鹿しかはそれからみんな、みぢかくふゑのやうにいてはねあがり、はげしくはげしくまはりました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
乙の類 延、要、曳、叡、江、吉、枝、兄、柄(これは「」「」「」「フエ」「ヌエ」「吉野エシヌ」「キエ」「タエ」「コエ」等に用いられる)
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
彼はフリュートの音は、已に兇行が行われたか、或は正に行われんとしているか、いずれにもせよ、一瞬の猶予ゆうよもならぬ、きわどい場合であることを知っていた。家人を起し廻っている暇はない。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
銅製の長大な喇叭ビウレ太鼓ケンゲルゲ銅鑼ハランガ法螺貝ビシズンガルビシダル、その他、ツァン、デンシク、ホレホ、ツェリニン等、珍奇な楽器をかかえた盛装の軍楽隊の一団が練り込んで来て、耳を聾する音楽が始まる。