“横笛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこぶえ44.4%
フリュート22.2%
ピツコロ22.2%
フレーテ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
咲耶子は、ゆうべのことで、苦悶くもんの色のかくせぬ中にも、それを見ると、ニッコとして、おびのあいだの横笛よこぶえき、しずかに、歌口うたぐちをしめしだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
横笛フリュートを吹鳴らしたり野菊の花をいたりしたか、どんな方法で密閉された屋内に忍込み、更らに密閉された寝室へ入ることが出来たか。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その脚どりの中に毎晩爽やかな横笛ピツコロの練習をしながら戻つて來る者があり、餘程の熱心を籠めて吹奏するらしいその節廻しがいつもわたしの夢をほろ/\と誘ふおもしろさなので
緑の軍港 (旧字旧仮名) / 牧野信一(著)
私の脇にいる人が遠くの横笛フレーテの音を聴いているのに私にはまったく何も聴こえず、だれかが羊飼いのうたう歌を聴いているのに私には全然聴こえないとき、それは何という屈辱だろう***