“横笛（フリュート）” の例文

横笛（フリュート）を吹鳴らしたり野菊の花を撒（ま）いたりしたか、どんな方法で密閉された屋内に忍込み、更らに密閉された寝室へ入ることが出来たか。

魔術師 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)

上衣は、太陽、月、星などの模様に、提琴（フィドル）、横笛（フリュート）、竪琴（ハープ）、喇叭（トランペット）、六弦琴（ギター）、そのほか、いろんな珍しい楽器の模様を交ぜています。

ガリバー旅行記 (新字新仮名) ／ ジョナサン・スウィフト(著)

耳をすますと、階下の主人の寝室と覚（おぼ）しきあたりから、何とも云えぬ、物悲しい調子の横笛（フリュート）の音が、細々と響いて来るのだ。

魔術師 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)

二郎が耳にした物悲しき横笛（フリュート）の音、今又この死体を飾る、可憐なる野菊の花束、これは果（はた）して何を語るものであろう。

魔術師 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)

“横笛”の意味

《名詞》

(よこぶえ)演奏する時に横に構えて吹く笛。

(オウテキ、ヨウジャク)雅楽で用いる笛、竜笛。
(出典:Wiktionary)

“横笛”の解説

横笛（よこぶえ、おうてき、ようじょう、おうじゃく）は、横に構えて吹く笛（木管楽器）の総称である。演奏者は、笛の胴の長さに垂直な方向に、アンブシュア孔と交わるように息を吹き込む。
代表的なものに西洋コンサートフルート（いわゆるフルート）、インドの古典的な笛（バーンスリーおよびヴェヌー）、中国の笛子、西洋のファイフ、数多くの日本の笛、テグム（大笒）、チュングム（中笒）、ソグム（小笒）といった朝鮮の笛がある。
日本の横笛には、龍笛、篠笛、能管、神楽笛、高麗笛などがある。龍笛（竜笛）は横笛と書いて「おうてき」「ようじょう」とも呼ぶ。
(出典:Wikipedia)

横	常用漢字 小３ 部首:⽊ 15画
笛	常用漢字 小３ 部首:⽵ 11画