“フリュート”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木笛40.0%
横笛40.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楽しそうに、ゆっくりと木笛フリュートを吹き終えると、男にしてはすこしやさしすぎる、深く澄んだ眼差しでキャラコさんの顔を眺めながら、いった。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
上衣は、太陽、月、星などの模様に、提琴フィドル横笛フリュート竪琴ハープ喇叭トランペット六弦琴ギター、そのほか、いろんな珍しい楽器の模様を交ぜています。
彼はフリュートの音は、已に兇行が行われたか、或は正に行われんとしているか、いずれにもせよ、一瞬の猶予ゆうよもならぬ、きわどい場合であることを知っていた。家人を起し廻っている暇はない。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼は矢庭やにわに叫び出した。訳の分らぬ雀でも追う様なわめき声を発しながら、フリュートの音に向って突進した。洋館を貫く長い廊下を走った。走りながら考えると、それはどうやら妹の妙子の部屋らしい。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)