“喇叭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らっぱ51.2%
らつぱ22.0%
ラッパ21.0%
ラツパ2.4%
ホンク0.5%
アンブシユウル0.5%
コルネット0.5%
トランペット0.5%
トロンペット0.5%
ビウレ0.5%
ホルン0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周囲あたりは下町らしいにぎやかな朝の声で満たされた。納豆なっとう売の呼声も、豆腐屋の喇叭らっぱも、お母さんの耳にはめずらしいもののようであった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私の乗つてゐたAが、横須賀へ入港してから、三日目の午後、彼是かれこれ三時頃でしたらう。勢よく例の上陸員整列の喇叭らつぱが鳴つたのです。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かくてカミイル・デスモリンの熱烈なる雄弁はバスチル牢獄と苛酷なる政治とあらゆる伝習とを顛覆するエリコの前の喇叭ラッパであつた。
少数と多数 (新字旧仮名) / エマ・ゴールドマン(著)
で、先づ先輩からといふので、その蓄音機をかけると、尾崎氏の吹込演説は感冒かぜを引いたやうなかすめた声で喇叭ラツパから流れて出る。
「自動車の喇叭ホンクを聞いて飛び出して来るのは旅館オテル召使バレエだけさ」といっておいて、急にコン吉の方に向き直り
陶製の喇叭アンブシユウル、太鼓、白い北極熊、龍騎兵などの玩具と、リンネルや羅紗で作つた数枚の小児服、小さな頭巾にかはいヽ靴足袋、それからボン/\のはいつた大小の缶なんかであつた。
素描 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
行列マルソウの先駆を務めるのは、長い喇叭コルネットを持った凛々しき六人の騎士、その後に続くは白兎の毛で縁取りした、空色の天鵞絨びろうどの長マントオを着
上衣は、太陽、月、星などの模様に、提琴フィドル横笛フリュート竪琴ハープ喇叭トランペット六弦琴ギター、そのほか、いろんな珍しい楽器の模様を交ぜています。
竜太郎の熱意にかかわらず、「銀の喇叭トロンペットが三つついた自動車」の捜索は、全く失敗に終ってしまった。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
銅製の長大な喇叭ビウレ太鼓ケンゲルゲ銅鑼ハランガ法螺貝ビシズンガルビシダル、その他、ツァン、デンシク、ホレホ、ツェリニン等、珍奇な楽器をかかえた盛装の軍楽隊の一団が練り込んで来て、耳を聾する音楽が始まる。
樽野の部屋から朝夕朗らかな喇叭ホルンが響き渡るのを知つた青年代表が彼を訪れて管楽に関する教へを乞ふた。
村のストア派 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)