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喇叭
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ラツパ
ふりがな文庫
“
喇叭
(
ラツパ
)” の例文
で、先づ先輩からといふので、その蓄音機をかけると、尾崎氏の吹込演説は
感冒
(
かぜ
)
を引いたやうな
掠
(
かす
)
めた声で
喇叭
(
ラツパ
)
から流れて出る。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あや子 かうすんの? (と言ひながら、
喇叭
(
ラツパ
)
飲みをしようとするが、思はしく行かない。徒らに唇を尖らすばかり)
村で一番の栗の木(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
毎日
午
(
ひる
)
近くなると、調子面白い
喇叭
(
ラツパ
)
の音を澄んだ
山国
(
さんごく
)
の空気に響かせて、赤く黄く塗つた円太郎馬車が、南から北から、勇しくこの村に躍込んだものだ。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それからずつと月日が立つて、父は還暦を過ぎ
古稀
(
こき
)
をも過ぎた。父は上山町のとある店先で、感に堪へたといふ風で、蓄音機の
喇叭
(
ラツパ
)
から伝つてくる
雲右衛門
(
くもゑもん
)
の浪花節を聞いてゐたことがある。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
喇叭
(
ラツパ
)
のお鼻
朝おき雀
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
▼ もっと見る
そのリイドは恐ろしく
身体
(
からだ
)
のがつしりした、とりわけ首根つこの太いので名高い男だつた。リイドがその太い咽喉元から
喇叭
(
ラツパ
)
のやうな声を出して演説でもすると
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
この日の朝
喇叭
(
ラツパ
)
が高く鳴ると、
有
(
あ
)
らゆる国の有らゆる時代の人民が皆神の玉座の前に引き出されて、現世で
仕
(
し
)
て来た行ひについて厳しい裁きを受けなければならぬと説いた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“喇叭”の意味
《名詞》
喇 叭(らっぱ、ラッパ)
一般的に現在金管楽器といわれるもののこと。
(出典:Wiktionary)
“喇叭(ラッパ)”の解説
ラッパ
ラッパ(喇叭)は、円錐形金管楽器の呼称である。先の広がった金属製の管の反対側の端に唇を当てて息を吹き込み、唇の振動する音を金属管で増幅して吹鳴する楽器の総称である。俗にトランペットなども含むが、特にビューグルなどバルブのない単純な構造のものをいう。
(出典:Wikipedia)
喇
漢検1級
部首:⼝
12画
叭
漢検1級
部首:⼝
5画
“喇叭”で始まる語句
喇叭節
喇叭卒
喇叭手
喇叭状
喇叭管
喇叭呑
喇叭銃
喇叭飮
喇叭乱吹