村で一番の栗の木(五場)むらでいちばんのくりのき(ごば)
亮太郎 あや子 その他無言の人物数人 山間の小駅——待合室 真夏の払暁。 発車の直後といふ気配。 二三の旅客に交つて、都会のものらしい夫婦連れが、改札口の方から現れる。一隅を選んでそこに手荷物を置き、汗を拭ひ、左右を顧み、やがて、女が先に、 …