“法螺貝”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほらがい73.9%
ほらがひ17.4%
ビシズンガル4.3%
ブウ4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たッたッたッたッ——と曹操に馳けつづく軍馬の蹄が城門に近づいたかと思うと、西門あたりに当って、陰々と法螺貝ほらがいの音が尾をひいて長く鳴った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの喇叭らっぱに似ているのもやはり法螺貝ほらがいと云うのであろうか? この砂の中に隠れているのは浅蜊あさりと云う貝に違いない。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
伝説によれば、秦の時代に数人の女がここへ法螺貝ほらがいを採りに来ると、風雨に逢って昼暗く、晴れてから見ると其の一人は石に化していたというのである。
夜が明けると、相も変らず寄せ手の激しい攻撃が始まって、鉄炮の音、煙硝えんしょうの匂、法螺貝ほらがい、陣太鼓、ときの声などが一日つゞいていた。
その時、今まで反耶の横に立って、卑弥呼の顔を見続けていた彼の弟の片眼の反絵はんえは、小脇に抱いた法螺貝ほらがいを訶和郎の眉間みけんに投げつけた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「それは、あの、法螺貝ほらがひを吹いて、御祈祷ごきたうをいたします、山伏やまぶしの一人でございました。」
岩を小くする (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
「だがね御坊、變なことを言つたり、妙な素振そぶりがあつたりすると、與吉兄哥は氣が短けえから、お前さんの法螺貝ほらがひくらゐぢや驚かないかも知れないぜ。素直に話に乘つたらどうだ」
毎朝未明に、附近の寺々の鐘に先立つて、彼は「わう、わう」と物々しく法螺貝ほらがひを吹き鳴らした。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
銅鑼どらだ、太皷たいこだ、法螺貝ほらがひ
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
銅製の長大な喇叭ビウレ太鼓ケンゲルゲ銅鑼ハランガ法螺貝ビシズンガルビシダル、その他、ツァン、デンシク、ホレホ、ツェリニン等、珍奇な楽器をかかえた盛装の軍楽隊の一団が練り込んで来て、耳を聾する音楽が始まる。
十時半、ヴェランダから法螺貝ブウが響く。昼食——冷肉・木犀果アヴォガドオ・ペア・ビスケット・赤葡萄酒あかぶどうしゅ
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)