『猿』
私が、遠洋航海をすませて、やつと半玉(軍艦では、候補生の事をかう云ふのです)の年期も終らうと云ふ時でした。私の乗つてゐたAが、横須賀へ入港してから、三日目の午後、彼是三時頃でしたらう。勢よく例の上陸員整列の喇叭が鳴つたのです。確、右舷が上陸 …
著者 | 芥川竜之介 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「新思潮」1916(大正5)年9月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約12分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約19分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
欄干
厳
狼狽
満
士官
何
訊
半玉
完
衣嚢
唯事
驍名
軍艦
躍
贓品
丸
艙口
罹
笑止
硝子
初耳
無聊
最
擲
喇叭
寧
鸚哥
流石
高
吹
馳
面目
雀斑
閃
可成
踴躍
始
語
帆桁
莫迦
艦尾
廉
羽搏
彼是
検
永
半
浮標
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