“初耳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつみみ87.5%
はつみゝ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その父が徴兵ちょうへいをきらったということは初耳はつみみである。それについて一言もしない母は、父からそれをきかなかったのであろうか。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「そうかい。そいつは初耳はつみみだな。よしきた。そのけんもなお念入ねんいりにあらつてみろ。それからきみには、金魚屋きんぎょやとパチンコのことを調しらべてきてもらいたいんだがね」
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
時計屋の一件は、初耳はつみゝですが、盗難に罹つた者があるのは、僕たちも知つてゐました。何でも、兵曹が一人に水兵が二人で、皆、金をとられたと云ふ事です。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)