“初夏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつなつ46.6%
しょか32.8%
しよか20.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中建場茶屋たてばぢゃやで夕飯は済みました——寺へ着いたのは、もう夜分、初夏はつなつの宵なのです。行燈あんどんを中にして、父と坊さんと何か話している。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見ると日はもうかたぶきかけている。初夏しょか日永ひながの頃だから、日差ひざしから判断して見ると、まだ四時過ぎ、おそらく五時にはなるまい。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さく年の初夏しよか兩親れうしんの家から別居べつきよして、赤坂區さかく新町に家を持ち、馴染なじみのその球突塲たまつきばとほくなるとともにまたほとんどやめたやうなかたちになつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)