“日差”の読み方と例文
読み方割合
ひざし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると日はもう傾(かたぶ)きかけている。初夏(しょか)の日永(ひなが)の頃だから、日差(ひざし)から判断して見ると、まだ四時過ぎ、おそらく五時にはなるまい。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蜂(はち)は絶(た)えず三人(にん)の存在(そんざい)を警戒(けいかい)しながらも、一心(しん)に、敏活(びんくわつ)に働(はたら)いた。頭(あたま)が土(つち)に突進(とつしん)する。脚(あし)が盛(さかん)に土(つち)をはねのける。それは靜(しづか)に差(さ)した明(あか)るい秋(あき)の日差(ひざし)の中(なか)に涙(なみだ)の熱(あつ)くなるやうな努力(どりよく)に見(み)えた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
一夜(や)をまんじりともしなかったおせんは、茶(ちゃ)の味(あじ)もいつものようにさわやかでなく、まだ小半時(こはんとき)も早(はや)い、明(あ)けたばかりの日差(ひざし)の中(なか)を駕籠(かご)に揺(ゆ)られながら、白壁町(しろかべちょう)の春信(はるのぶ)の許(もと)を訪(おとず)れたのであった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)