“敏活”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びんくわつ80.0%
びんかつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穿物はきものおもいために、細君さいくんあしはこ敏活びんくわつならず。がそれ所爲せゐ散策さんさくかゝ長時間ちやうじかんつひやしたのではない。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それでもおほきな建物たてもの燒盡せうじんするには時間じかんえうした。あひだ村落むらもの手當てあた次第しだい家財かざいつてれを安全あんぜん地位ちゐうつした。てんおい白晝はくちう動作どうさ敏活びんくわつ容易よういであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ある商会から広告代りに発行する雑誌の編輯係へんしゅうがかりになったが、仕事には敏活びんかつでないくせに誠実でもなく、出勤時間にもおくれがちというので、一年すぎるともなく解雇となった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)