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『山の手小景』
ふりがな文庫
『
山の手小景
(
やまのてしょうけい
)
』
矢來町 「お美津、おい、一寸、あれ見い。」と肩を擦合はせて居る細君を呼んだ。旦那、其の夜の出と謂ふは、黄な縞の銘仙の袷に白縮緬の帶、下にフランネルの襯衣、これを長襦袢位に心得て居る人だから、けば/\しく一着して、羽織は着ず、洋杖をついて、紺 …
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
可
(
えゝ
)
直
(
たゞ
)
負
(
まか
)
悉
(
くは
)
平
(
ひらた
)
童
(
わつぱ
)
刺
(
さゝ
)
稚
(
ちひさ
)
乾
(
かわか
)
暮
(
ぐら
)
何
(
どう
)
上
(
うへ
)
父親
(
ちゝおや
)
極
(
きは
)
斜
(
なゝ
)
自
(
おのづか
)
恁
(
かゝ
)
矢張
(
やつぱり
)
類
(
るゐ
)
前
(
まへ
)
苦笑
(
にがわらひ
)
遊女
(
いうぢよ
)
造
(
つくり
)
好
(
すき
)
交
(
ま
)
僥倖
(
げうかう
)
際
(
さい
)
施
(
ほどこし
)
方
(
はう
)
其間
(
そのかん
)
撮
(
つ
)
快
(
こゝろよ
)
唯
(
と
)
通
(
とほ
)
襯衣
(
シヤツ
)
語
(
ご
)
小
(
ちひ
)
費
(
つひや
)
女
(
をんな
)
上
(
あが
)
下
(
お
)
珍
(
めづら
)
九
(
こゝの
)
煩
(
わづら
)
些
(
ちつ
)
消息
(
せうそく
)
位
(
ぐらゐ
)
母親
(
はゝおや
)
何
(
なに
)
歩
(
ほ
)
頂
(
いたゞ
)
光線
(
くわうせん
)
雀躍
(
こをどり
)
明
(
あきら
)
其
(
それ
)
初
(
はじ
)
形
(
なり
)
居
(
ゐ
)
路傍
(
ろばう
)
一寸
(
ちよつと
)
着
(
き
)
砂利
(
じやり
)
當
(
あ
)
稍
(
やゝ
)
男
(
をとこ
)
申
(
まを
)
瓣
(
はなびら
)
然
(
さ
)
窮境
(
きうきやう
)
洋杖
(
ステツキ
)
筋
(
すぢ
)
水入
(
みづい
)
此
(
こ
)
横幅
(
よこはゞ
)
樂
(
たのし
)
東雲
(
しのゝめ
)
最
(
もつと
)
時計
(
どけい
)
教師
(
けうし
)
擦合
(
すりあ
)
良人
(
をつと
)
折
(
をり
)
打棄
(
うつちや
)
懷中
(
くわいちう
)
應
(
おう
)
慷慨
(
かうがい
)
蓋
(
けだ
)
蟇
(
ひき
)
行
(
い
)
役所
(
やくしよ
)
袷
(
あはせ
)
廊下
(
らうか
)
尖
(
さき
)
貞淑
(
ていしゆく
)
嫌
(
いや
)
威勢
(
ゐせい
)
坂
(
ざか
)
通
(
かよ
)
中
(
なか
)
高慢
(
かうまん
)