“擦合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すれあ70.0%
すりあ20.0%
すりあわ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云つて其儘行過ぎようとしたが、女がまだ歩き出さずに見送つてる様だつたので、引返して行つて、鼻と鼻と擦合すれあひさうに近く立つた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
吃驚びっくりしたですだ、お前ん……ただりゃ袖も擦合すりあうけれども、手を出すと、富士の山の天辺てっぺんあたりまで、スーと雲で退かれたで、あっと云うと俺、尻餅をいたですが。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
羽を微妙にふるわせたり、脚を擦合すりあわせたり、目玉をくるくる動かしているのを、新吉はおときにも見せて面白がった。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)