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擦合
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すれあ
ふりがな文庫
“
擦合
(
すれあ
)” の例文
と云つて其儘行過ぎようとしたが、女がまだ歩き出さずに見送つてる様だつたので、引返して行つて、鼻と鼻と
擦合
(
すれあ
)
ひさうに近く立つた。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
轆轤
(
ろくろ
)
が
軋
(
きし
)
んで、ギイと云うと、キリキリと二つばかり井戸縄の
擦合
(
すれあ
)
う音して、
少須
(
しばらく
)
して、トンと
幽
(
かす
)
かに水に響く。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「さあ、
退
(
ど
)
いた、退いた」と、源は肩と肩との
擦合
(
すれあ
)
う中へ割込んで、
漸
(
やっと
)
のことで
溜
(
たまり
)
へ参りますと、馬は
悦
(
うれ
)
しそうに
嘶
(
いなな
)
いて、大な首を源の
身
(
からだ
)
へ擦付けました。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御迷惑
(
ごめいわく
)
か
存
(
ぞん
)
ぜぬが、
靄
(
もや
)
の
袖
(
そで
)
の
擦合
(
すれあ
)
うた
御縁
(
ごえん
)
とて、ぴつたり
胸
(
むね
)
に
當
(
あた
)
る
事
(
こと
)
がありましたにより、お
心着
(
こゝろづ
)
け
申上
(
まをしあ
)
げます……お
聞入
(
きゝい
)
れ、お
取棄
(
とりす
)
て、ともお
心次第
(
こゝろしだい
)
。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
轆轤
(
ろくろ
)
が
軋
(
きし
)
んで、ギイと
云
(
い
)
ふと、キリ/\と
二
(
ふた
)
つばかり
井戸繩
(
ゐどなは
)
の
擦合
(
すれあ
)
ふ
音
(
おと
)
して、
少須
(
しばらく
)
して、トンと
幽
(
かす
)
かに
水
(
みづ
)
に
響
(
ひゞ
)
く。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
中央の
木目
(
もくめ
)
から
渦
(
うずま
)
いて出るのが、池の小波のひたひたと寄する音の中に、隣の納屋の石を切る
響
(
ひびき
)
に交って、繁った葉と葉が
擦合
(
すれあ
)
うようで、たとえば
時雨
(
しぐれ
)
の降るようで
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
中央
(
ちうあう
)
の
木目
(
もくめ
)
から
渦
(
うづま
)
いて
出
(
で
)
るのが、
池
(
いけ
)
の
小波
(
さゝなみ
)
のひた/\と
寄
(
よ
)
する
音
(
おと
)
の
中
(
なか
)
に、
隣
(
となり
)
の
納屋
(
なや
)
の
石
(
いし
)
を
切
(
き
)
る
響
(
ひゞき
)
に
交
(
まじ
)
つて、
繁
(
しげ
)
つた
葉
(
は
)
と
葉
(
は
)
が
擦合
(
すれあ
)
ふやうで、たとへば
時雨
(
しぐれ
)
の
降
(
ふ
)
るやうで
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“擦”で始まる語句
擦
擦違
擦剥
擦付
擦傷
擦寄
擦過傷
擦抜
擦硝子
擦切